※2020年12月27日追記
この記事では、2020年5月のGoogleのコアアップデートの際、順位が低下してしまったサイトの順位を回復させた方法について書いています。
この方法が2020年12月4日のコアアップデートで被弾してしまったサイトにもおおよそ効果があることが確認できましたので、12月の回復例(下図)を追記させていただきます。
※ここから本編記事
2020年5月に実施されたGoogleのコアアップデートは、
過去数年を振り返っても最大規模のアプデといっていいでしょうね。
何をもって「最大規模」といえるのかは難しいところですが
少なくともサイトアフィリエイターにとっては、ダメージが最大規模であったのは間違いないと思います。
基本路線は、Googleのアフィリエイトサイト排除の動きがより明確になったし、
公式サイトやドメインパワーの強いサイトを重んじる動きも加速しました。
さらに、検索結果(SERPs)の不可解さも過去最大規模で
アフィリエイターの立場を離れて、ひとりの検索ユーザーとしてみても
今のGoogleの検索では、欲しい情報に一向にたどり着けないという悲惨な状況でもあります。
いずれにしても、今回のアップデートを受けて、
SEOに頼ったサイトアフィリエイトから撤退するアフィリエイターが増えたことは間違いないでしょうね。
で…この記事を書いているのは、その悪夢のアプデから1か月半ほどが経過した時点です。
この間、私としては過去の経験やデータを基に様々な仮説を立て、
アプデで順位が大幅に下がってしまったサイトたちの「順位回復作業」を進めてきました。
それらの中で、複数のサイトで効果が認められたいくつかの施策がありますので
この記事で備忘録的にまとめておきたいと思います。
これらの施策は、2020年5月のアップデート後に効果が認められたものではありますが、
これまでのGoogleのアップデートの方向性を考えると
わりと長期間にわたって通用するものではないかと感じています。
もし、あなたのサイトやブログの中で無理なく取り入れられるものがあれば参考にしていただければ幸いです。
あ、もちろん自己責任にて、ではありますけれど。
では、2020年5月のアップデート後、順位回復に役立ったと思われるいくつかの施策をまとめていきますね。
この記事の目次
施策その1.サイト(記事)タイトルの変更
これはアップデート後に限らず、日常的にもかなり有効な方法のひとつ。
サイトのタイトルを変更しただけで検索順位がアップする例は数多くあります。
では、どうタイトルを変更すればいいか?なんですが、
100パーセント確実な方法を見つけ出すことは難しいものの、
以下のことを意識してみると比較的結果が出やすいと思います。
a)についてちょっと説明しますね。
自分が狙っているキーワードに対して上位表示しているサイトを見ると
共通して含まれている特定のワードを見つけることができる時があります。
そうした場合、Googleはキーワードとその特定の語句との間に
なんらかの関連性を見出していると判断できます。
つまり、そのキーワードとセットで認識しているワード、ということですね。
そうしたワードを見つけられた時には積極的にタイトルに導入することを考えたいところです。
b)とc)については、この後の項目にも関係していますのでそこで説明していきますね。
施策その2.「h2、h3」をシンプルに
記事中のh2やh3の文言を、シンプルな表現に変えることで検索順位が回復することがあります。
これは上の項目「施策その1」のb)「タイトルを目立たせようと思って余計なワードが入っていないか」にも関係していることなのですが。
Googleは2019年7月に「BERT(バート)」を導入しています。
BERTとは「自然言語処理の最新技術」ということなんですが、その実態はイマイチよくわかりません。
大まかにいうと、文章を単語の集まりとしてではなく、文脈全体で意味を読み取れるようにする技術ということのようです。
文脈を読み取りながら意味を把握する、というAIを駆使したものすごい技術なんですが、
高度な技術とはいえ、世界一複雑といわれる日本語の文脈を果たしてどこまで正確に把握できるのでしょうか?
どうもBERTを導入して以来、Googleの日本語を解釈する能力は、むしろ以前よりも「単純化、幼稚化」しているように思えてならないのです。
以前よりも、
といった、かなり昔のSEOの手法が再び通用するようになっている気がします。
Googleが記事の内容を読み解く能力が単純化している中で、
h2、h3などの見出しに、内容にあまり関係のないワードが入っていると
Googleは、その無関係なワードに引っ張られてしまい、本来目立たせたいワードを誤認してしまう可能性が高い気がしています。
例えば
「スーパー激やせドリンクの効果をラーメン大好きおじさんが試した結果」
みたいなタイトルや見出しをつけたとしますよね。(誰もつけないと思うけどw)
この場合、本来狙っているキーワードとあまり関係のない「ラーメン」や「おじさん」に引っ張られてしまい
この記事の内容把握が正確にできない可能性があるということです。
ちょっと単純化してお伝えしていますが、タイトルや見出しにこうした「目立ちたいがための余計なワード」が入っているとマイナス要因になる場合があるので、
あまりウケ狙いせずに、無難にシンプルなタイトル、見出しにする方が現状は有利な気がしています。
施策その3.タイトルや見出しに共起語/関連キーワードを入れる事を意識する
これは上の項目「施策その1」のc)「関連キーワードやLSIキーワードを入れ込める余地はないか」にも関連するものです。
最近のGoogleは、タイトルや見出しに「共起語(LSIキーワード)/関連キーワード」が入ってるのが大好きみたいです(笑)。
狙っているキーワードの共起語(LSIキーワード)や関連キーワードをじっくり見て
自分の記事にムリなく取り入れられる語句があれば、タイトルに入れ込んだり
見出しを追加したりするとページの評価が上がる可能性が高いです。
アプデ後、タイトルと見出しに 「関連キーワード/LSIキーワード」を入れ込んで順位が回復した一例
●「葉酸サプリ」で検索したときの関連キーワード
(検索結果の下に表示されています)
共起語(LSIキーワード)を手軽に調査するなら、この無料サイトが便利です。
●「葉酸サプリ」で検索したときの「共起語」
これらの関連語をうまくタイトルや見出し、記事中に積極的に取り入れることを考えるとSEO的に良い結果が得られそうです。
「LSIキーワード」の取り扱いについて、わかりやすく解説したマニュアルがあります。
これは2019年のアップデート後にリリースされた教材ですが、現在のGoogleに対しても十分通用するノウハウです。
こちらの記事でレビューしています→ 「IR-SEO」はGoogle神からのお告げ!?アップデートでも諦めない?
施策その4.圏内に戻った瞬間に即リンク入れ
これはシンプルながら、なかなか効果がある方法です。
アプデのおかげで圏外に飛ばされてしまったサイトやページ…
でも、ふっと圏内に戻ってくることがあったりしますよね?
そんな時には、すかさず3本くらいの被リンクを送ってやります。
その翌日、また圏外に行って、また戻ってきた…
そんな時にも、すかさず3本くらいの被リンクを送ってやります。
これ、Googleに対して「このサイトはアクティブですよ」というのを知らせるのに何らかの効果があるようで、
2019年、2020年のコアアプデ後に有効性を確認しています。
圏外から圏内に戻った瞬間に追いリンクして 順位が回復しつつある例
もちろん100パーセント確実とは言いませんが、試してみる価値が十分にある施策です。
こうしたリンク入れには、手軽に比較的質の良いリンクを送れる「被リンクツール」を使うのも効率的だと思います。
被リンクツールについてはこちらの記事で→ 強力な「3,000以上のバックリンクサイト」を手に入れる方法
施策その5.画像をオリジナル化する
最近のGoogleは、記事内の画像のオリジナリティーを高く評価していると感じます。
この件については別記事にて詳しくお伝えしていますので、ご興味があれば覗いてみてください。
施策その6.狙ってるKWと関連度の低い発リンクは極力減らす
これは今回(2020年5月)のコアアップデートでわりと顕著になった傾向ですが
狙ってるキーワードと関連度の低い発リンクが含まれていると、問答無用で順位を下げる傾向が強まっていますね。
これは先にお伝えした「BERT」にも関連していると思うのですが、記事の意味を読み解くのに以前より発リンク先も重要視していると推察できます。
したがって、記事内容、記事の狙うキーワードとあまり関連性のないリンクは、できるだけ減らしておくことが現状のSEO上は有利だと思います。
その記事の中だけでなく、グローバルメニュー(ナビゲーションバー)に含まれてる関連度の低いリンク先も要注意ですので、一度点検してみてくださいね。
関連性の低い発リンクを減らして順位が回復した例
ということで、アップデートで被弾して順位を落としたサイトの「6つのリカバリー施策」をお届けしました。
あくまで実験と経験則の中で「効果性が高い」と判断したものですが、
もし「あ、これならやれそう」というものがあればぜひ「自己責任で」お試しになってみてくださいね。
参考になれば幸いです!